エイコサペンタエン酸(EPA)をはじめとしたオメガ3脂肪酸には、古くから抗炎症作用等の健康増進効果が知られている。我々は、EPAのオメガ3位が酸化されることがEPAの機能性の発揮に重要である可能性を見出しており、その反応を担う代謝酵素、及び代謝物の標的分子の同定を行った。 代謝酵素については、細胞に一過性に発現させてその代謝活性を網羅的に評価する系の構築を行い、シトクロムP450(CYP)の一部にオメガ3位の酸化活性を見出した。さらに、代謝物の標的分子としてGタンパク質共役型受容体(GPCR)に着目したスクリーニングを行うことで、代謝物の投与により活性化するGPCRを見出すことに成功した。
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