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走化性と運動性を評価するトランズウェル遊走実験系において、ヒト食道扁平上皮癌組織で低発現のmicroRNAの一つがその細胞株の遊走を抑制した。このmicroRNAの標的候補遺伝子のうち、２種のノックダウンで遊走が減弱した。このmicroRNAおよびその２標的遺伝子が走化性と運動性のいずれに関与するのかを調べるため、運動性のみを評価するスクラッチ解析を行った。その結果、このmicroRNAの導入、および、一方の標的遺伝子のノックダウンのみにおいて運動能が有意に低下した。したがって、上記のmicroRNAは２遺伝子の発現抑制を介して、食道扁平上皮癌細胞の走化性と運動性を抑制することを見いだした。
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