研究課題/領域番号 |
26860064
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
三宅 克典 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (20597687)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | カッセキ / 生薬 |
研究実績の概要 |
2014年10月に山口県山口市にある滑鉱山跡と11月に群馬県吾妻郡嬬恋村において行ったフィールドワークにて収集したサンプルに関して、引き続きその物性と煎出液の性質について検討を行っている。 サンプル調製には今まで中国市場品や国内流通品などで行ってきた、150マイクロメートルの篩いを全量が通過するまで粉砕するという方法を踏襲して行っている。フィールドワークでの収集品はカッセキの基原である含水ケイ酸アルミニウムなどの粘土系鉱物以外のものも含む検体が多く、一部は容易に粉砕できたが、多くの検体で非常に硬い粒子を含み粉砕が困難であり、また粉砕後の篩い通しにも難があった。結果として、一つの検体を粉砕するのにかなりの時間を要している。篩い通しに関しては自動篩い器の導入によりある程度の解決が見込まれる。 所属変更後、物品等の導入によりようやく実験をする環境は整いつつあるが、現在、学内で担当している業務が多忙であるため、長いサンプリング時間が確保できず、結果としてあまり実験が進行していない。 不本意ながら補助事業期間延長承認申請書を提出し、次年度の継続研究が承認された。 次年度は業務に少し余裕が出来る予定であるため、残りの検体の粉砕を急いで行い、粉砕したサンプルについて粉末X線回折(XRD)の測定を行なう。加えて、純水を用いてサンプルを煎出し、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-OES)とイオンクロマトグラフィーの測定にかける。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究環境整備の遅れ、業務多忙による。
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今後の研究の推進方策 |
過年度遂行予定であった検体の基本的物性について明らかにし、HPLC等の簡易的な分析手段によるカッセキ配剤効果を検討し、収集品の現在流通品との同等性を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
業務等により研究を遂行できず、消耗品にかける金額が未使用分となった。
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次年度使用額の使用計画 |
適切に研究を遂行し、溶媒・容器・ガラス器具など必要な物品で使用する予定である。
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