本研究では、ミクロカプセルを基板へ固定化し、電気化学的刺激により固定化したミクロカプセルを基板より解離させることでミクロカプセル中に含まれる薬物の放出ができるデバイスの開発を試みた。 ミクロカプセルの調製と固定化には交互累積膜法を用いた。インスリンを含有させることで、pH変化によって固定化したミクロカプセルからのインスリンの放出ができた。一方、電気化学的応答性を持たせるためにTEMPOを修飾した機能性高分子を創製した。この機能性高分子とミクロカプセルを組み合わせ基板に固定化したが、基板からのミクロカプセルの解離及び薬物の放出量に十分な結果を得ることができなかった。
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