本研究では、array tomography法を新たに開発した。この手法を用いることで、これまで解析が困難であった空間的に複雑な形状を呈するゴルジ装置の3D全体像の解析が可能となった。その結果、ゴルジ装置の3D形状は多様であり、細胞種によって様々であることがわかった。また、この小器官が一つの連続した構造体であり、細胞質の広領域を占めることも示すことができた。さらに、蛍光イメージングとオスミウム浸軟法を組み合わせた相関顕微鏡観察法により、去勢後の性腺刺激ホルモン産生細胞のゴルジ装置の形態変化の解析を行った。
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