我々は、環状ホスファチジン酸(cPA)が皮膚繊維芽細胞や滑膜細胞に対しヒアルロン酸産生を促進する作用を持つことを見出していた。本研究課題では、皮膚線維芽細胞を用いて、cPA がLPA受容体を活性化し、ヒアルロン酸合成酵素2の発現を上昇させ、ヒアルロン酸合成量を上昇させていることを明らかにした。 また、様々な年齢ドナー由来の細胞を使用し、ヒアルロン酸合成調節に関与している遺伝子の発現を網羅的な解析を行った。その結果、老化した細胞においてもヒアルロン酸合成酵素の発現は減少していないことが明らかになった。
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