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2014 年度 実績報告書

CHP3の心筋における新たなAkt-GSK3βシグナル調節因子としての役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26860155
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

古林 創史  独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 研究員 (50511531)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
キーワードCHP3 / 心筋細胞肥大 / GSK3β / リン酸化
研究実績の概要

心筋細胞は成長因子により刺激されると肥大化することが知られている。このとき細胞内ではセリン/スレオニンキナーゼの一つであるGSK3βのリン酸化レベルの上昇(不活性化)が引き起こされている。我々はこれまでに、心臓に多く発現するカルシウム(Ca2+)結合蛋白質Calcineurin B homologous protein 3 (CHP3)をノックダウンすると細胞が肥大化し、しかもこのときGSK3βのリン酸化レベルが上昇することを見出した。本研究では、①Ca2+非結合型CHP3の機能、②心肥大モデル動物におけるCHP3の発現量、③CHP3ノックアウトマウスの表現型について検討した。まず、①CHP3にD123A変異を導入することで、Ca2+非結合型CHP3を作製した。野生型CHP3を高発現させたHEK293細胞にインスリンで刺激するとGSK3βのリン酸化レベルはCHP3未発現細胞に刺激した場合と比べて低下したが、Ca2+非結合型 CHP3でも野生型と同様の結果が得られた。また、②オスモティックポンプを用いてisoproterenol (ISO)を7日間継続的に導入し、心肥大を引き起こしたマウスの心臓におけるCHP3の発現量を解析したところ、Sham 群と比べ差はなかった。さらに、③CHP3ノックアウトマウスを作製し、生後6週目の心臓のサイズを解析したところ野生型マウスに比べ大きくなることが分かった。以上のことから、CHP3はCa2+との結合非依存的に心筋細胞肥大の形成に関わる因子であるが、ISOによる心肥大可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Calcineurin B homologous protein 3 (CHP3) regulates phosphorylation of GSK3beta2015

    • 著者名/発表者名
      古林創史、若林繁夫
    • 学会等名
      第92回日本生理学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2015-03-21 – 2015-03-21
  • [学会発表] calcineurin B homologous protein 3 (CHP3)はAkt-GSK3βシグナルを調節する2014

    • 著者名/発表者名
      古林創史、若林繁夫
    • 学会等名
      第87回日本生化学会大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2014-10-18 – 2014-10-18

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公開日: 2016-06-01  

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