睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome SAS)は、夜間の睡眠時に見られる呼吸異常であり、交感神経活動の亢進が見られ、高血圧を引き起こすと考えられている。本研究では、SASのモデルとしてIHと気道を閉塞するモデルを用いて、低酸素により交感神経活動の増加が見られ、さらに血圧上昇が引き起こされるかを検討した。 90秒で5%低酸素になるIHを繰り返した結果、動脈圧、腎交感神経活動の繰り返しの増加が見られたものの、ベースラインは増加しなかった。また、90秒間の気管閉塞を繰り返した結果、動脈圧および腎交感神経活動が増加し、さらに腎交感神経活動のみベースラインの増加が見られた。
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