研究課題
若手研究(B)
喫煙は動脈硬化症などの心血管系疾患の危険因子である。本研究では、タバコ煙ガス相に含まれる不飽和カルボニル化合物の病態生理学的意義の解明とその影響の抑制方法の開発を目的とした。タバコ煙ガス相に含まれる不飽和カルボニル化合物は、細胞内カルシウム依存的にプロテインキナーゼCを活性化し、細胞傷害を引き起こすことを見出した。また、還元型グルタチオンやビタミンEなどの抗酸化物質が効果的に不飽和カルボニル化合物による細胞傷害を抑制できることが判明した。
薬理学