うつ病におけるユビキチン-プロテアソーム系の関与を臨床・基礎研究のクロストークにより明らかにすることを目的とした。幼若期の社会的敗北ストレスと隔離飼育ストレスでは、セロトニントランスポーターおよびmelanoma antigen gene-D1 (MAGE-D1) の発現変化に違いが認められた。さらに、両ストレスにおけるMAGE-D1遺伝子欠損マウスの応答性に違いが認められ、MAGE-D1の関与の違いが認められた。幼若期の隔離飼育ストレスにより、ユビキチン化関連遺伝子の変化が認められた。一方、抑うつ状態を附随する身体疾患において、ユビキチン化セロトニントランスポーターの減少が認められた。
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