研究実績の概要 |
SHRSP5/Dmcrラットに高脂質高コレステロール食(HFC食)を与えNASHモデルを作成し、普通食群・HFC食群・HFC食+キマーゼ阻害薬投薬群の3群間で比較した。肝体重比・脂肪沈着・線維化ともHFC食群に比べ、投薬群は有意に改善を認め、TGFβ・MMP-9・collagenⅠ/Ⅲの改善を認めた。またPPARαは対象群に比べHFC食群・投薬群とも有意に低下していた。SREBP1cは対象群とHFC食群で同じであり投薬群のみで有意に低下していた。キマーゼ阻害薬の投与によりNASHの予防効果を認めた。長期HFC投与モデルにおいてはHFC群では14週で100%死亡したが治療群では50%が死亡し予防群では0%の死亡であり組織像では線維化の予防および脂肪沈着の予防・治療効果を認めた。 以上の内容を2017年5月6日Digestive Disease Week (DDW) 2017で発表し、 Journal of Pharmacol Sciencesに投稿し掲載された(2017 Jul;134(3):139-146)。 また、ハムスターに高脂質高コレステロール食(HFC食)を与えた新しいハムスターNASHモデルとしてExperimental Animalに投稿し掲載された(Exp. Anim. 67(2), 239-247, 2018)。
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