種々の細胞膜受容体は、リガンドが結合することでホモあるいはヘテロ二量体を形成し、その結果受容体の細胞内領域でのチロシンリン酸化反応が促進される。チロシンリン酸化された受容体の細胞内領域はSH2ドメインを有するアダプタータンパク質やシグナル伝達分子と結合し、細胞内にシグナルを伝達する。しかし、これらの受容体に結合して活性を制御する分子とその制御機構については不明な点が多い。本研究において(1)Necl-4によるErbB3の活性制御機構と、(2)ネクチンによるプロラクチン受容体の活性制御機構とその生理的意義を解明した。
|