研究課題
メルケル細胞癌(MCC)は高齢者に多い予後不良な皮膚の神経原性悪性腫瘍である。本研究課題はMCPyVの感染が影響を及ぼしている病態規定因子を解明し、MCPyVとMCCの病態解明や治療法開発のために役立てることである。本年度は以下の成果を得た。(1)MCPyV陽性と陰性のMCCでNGSを行ったところ、症例数が少なかったためかMCPyV有無での差は明瞭でなかった。(2)JAK-STAT経路をMCPyV陽性MCC、MCPyV陰性MCCで検討した結果、p-JAK2、p-STAT3の発現が多くの症例で確認された。また、本年度はこれまでの成果であるAID(Activation-induced deaminase)、Hedgehog signal経路の研究成果を論文として作成し、投稿中である。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件)
Modern Pathology
巻: 29 ページ: 89-90
10.1038/modpathol.2015.69.
Human Pathology
巻: 48 ページ: 1-8
10.1016/j.humpath.2015.09.030.