MicroRNAアレイの結果や文献を元に、肺癌間質でのmicroRNAの検討を行った。MiR-21及びmiR-199aを主な対象とし、いずれもin situ hybridization (ISH) にて、癌間質の線維芽細胞(cancer associated fibroblast, CAF)で高発現が認められた。miR-21のISHでは癌細胞及びCAFのいずれも浸潤部で高発現を認め、CAFでのmiR-21の高発現が肺腺癌患者の予後不良因子であった。細胞株では、癌細胞及びCAF中のmiR-21とCAF関連蛋白であるcalumeninが相互に働いて、肺腺癌の浸潤を促進していることが示唆された。
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