今後の研究の推進方策 |
今後の研究推進方策としては、ヘミデスモソーム構成成分である17型コラーゲン及び、インテグリンα6と細胞極性因子との結合の解析について推進していく予定である。今までの研究成果から、ヘミデスモソーム構成因子は、細胞極性因子の維持制御に関わる可能性が高い。そこで、まず、in vivo皮膚ライゼートを用いて共免疫沈降法により、細胞極性因子(aPKC,PARD3,RAC1,CDC42,NUMB)などとヘミデスモソーム構成因子が結合しているのか解析を試みる。もし、うまく結合が検出できない場合、ヒト培養皮膚細胞(HACAT)や初代培養ヒトケラチノサイトなどを用いて、GSTなどのタグタンパク質と共発現させて検出を試みる。また、ヘミデスモソーム構成分子を過剰発現させた細胞での細胞極性制御因子の発現変化や、逆に細胞極性制御因子を過剰発現させた細胞でのヘミデスモソームの発現変化と併せて解析し、生体内での共局在と比較することにより、相互関係を詳細に解析する予定である。
|