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2014 年度 実施状況報告書

ヘルペスウイルス感染モデルにおける多分子反応性B細胞選択機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26860303
研究機関大阪大学

研究代表者

榊原 修平  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (10618838)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード多分子反応性抗体
研究実績の概要

自己抗体産生を誘導するMHV68感染で多分子反応性B細胞が胚中心を由来として誘導されるモデルにて、それらB細胞が選択される機序を明らかにする目的で研究を行なっている。まず、モデル抗原を発現する組換えMHV68の作製を行った。
まず、オボアルブミン(OVA)の発現カセットをMHV68ゲノムに挿入した組み換えウイルスを作製した。そのウイルスをマウスに経鼻感染させ、抗OVA抗体の産生を調べたが、予想に反し、十分なOVA抗体価が得られなかった。そこで、モデル抗原ではなく主要なウイルス抗原について考察した。感染初期のマウス血清を採取し、プロテインGで精製した抗体をカラムに充填し、ウイルス感染細胞由来のLysateを通すことで、特異的に結合する蛋白質を得た。質量分析の結果、ウイルス粒子の構成成分であるORF21蛋白質やORF17蛋白質などが、感染初期の血清IgGに認識されることを明らかにした。
次に、組換えORF17蛋白質を作製し、結合する胚中心B細胞をセルソーターで集めることに成功した。この抗原を利用して、経時的に感染時の液性免疫応答を評価することができると考えている。現在、胚中心B細胞における結合性B細胞のレパトア解析を行なっている。予想では、ウイルス抗原反応性を有し、かつ、自己反応性を示す多分子反応性B細胞を効率よく採取できると考えている。また、摂取するウイルスについても、大腸菌組換え系を利用して、ORFM2などの欠損ウイルスを作製した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

OVA組換えウイルスを利用したアッセイ系の構築は、困難が伴ったが、主要なウイルス抗原を液正免疫応答の評価に使用できることがわかり、当初の計画から、実験系を切り替えた。

今後の研究の推進方策

今後は、年度計画にあるように、細胞死を制御するウイルス遺伝子の欠損株を作製し、感染細胞の細胞死様式が自己抗体産生にどのような影響を及ぼすかを明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

計画していた学会参加を見合わせたため、その旅費分が余った。

次年度使用額の使用計画

物品費として使用し、実験計画を遂行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Contribution of viral mimics of cellular genes to KSHV infection and disease.2014

    • 著者名/発表者名
      Shuhei Sakakibara and Giovanna Tosato
    • 雑誌名

      Viruses

      巻: 6(9) ページ: 3472

    • DOI

      10.3390/v6093472

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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