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2014 年度 実績報告書

ステロイド抵抗性喘息治療法確立に向けたメモリーTh17細胞形成制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26860315
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 茜  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (90586603)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
キーワードアレルギー・ぜんそく / 免疫学
研究実績の概要

好中球浸潤を伴うステロイド抵抗性のTh17依存性喘息治療の基盤となる、メモリーTh17細胞形成制御機構を明らかにするため、メモリーTh17細胞を形成するCD30発現エフェクターTh17細胞を解析した。CD30発現細胞および非発現細胞を用いてcDNAマイクロアレイ解析を行ったところ、発現が変動している多数の遺伝子が得られた。さらに、CD30シグナルにより発現が変動する遺伝子を調べたところ、1つのメモリーTh17細胞形成制御分子Xを同定した。エフェクターTh細胞にshRNAを用いて、この制御分子Xをノックダウンさせた。この細胞をマウスに移入した結果、移入細胞数が減少していた。一方、この制御分子Xを過剰発現させたエフェクターTh細胞の解析結果から、移入細胞数が増加していることが明らかとなった。さらに、制御分子X欠損マウスのエフェクターTh17細胞をマウスに移入し、3~4週間後のメモリー期におけるメモリーTh17細胞を解析したところ、野生型に比べて制御分子Xの欠損メモリーTh17細胞数が顕著に低下していた。これらの結果から、制御分子Xがメモリー細胞形成に重要であることが示唆された。また、制御分子X欠損エフェクターTh17細胞のcDNAマイクロアレイ解析を行い、制御分子Xがどのようにメモリー細胞形成を制御しているのか明らかにしているところである。さらに、我々は現在この制御因子Xのトランスジェニックマウスを作製し、メモリー細胞数が増加するかどうか検討中である。今後、制御因子XによるメモリーTh17細胞形成制御機構のさらなる解明を行うことで、好中球浸潤を伴うステロイド抵抗性のTh17依存性喘息治療確立に貢献できると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Functionally distinct GATA3 complexes regulate Th2 cell differentiation and proliferation.2014

    • 著者名/発表者名
      Hosokawa, H., Shinoda, K., Suzuki, A., Ito, T., and Nakayama, T.
    • 学会等名
      第43回日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府・京都市)
    • 年月日
      2014-12-12
  • [学会発表] 新規薬剤LP-iDOPEへの光刺激による免疫応答の活性化2014

    • 著者名/発表者名
      菅波晃子、篠田健太、齋藤謙悟、鈴木茜、白澤浩、中山俊憲、田村裕
    • 学会等名
      第73回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県・横浜市)
    • 年月日
      2014-09-27

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公開日: 2016-06-01  

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