サルエイズモデルにおいて、サル免疫不全ウイルスが産生するリポペプチドを標的とした抗原特異的T細胞応答が惹起される。しかしながら、リポペプチド抗原提示の分子機序の詳細は不明であった。本研究では、リポペプチドを提示する新しいタイプのアカゲザル由来MHCクラス1分子Mamu-B*098を同定し、リポペプチドとの高解像度共結晶構造解析により、その詳細な結合様式を明らかにした(Morita et al. Nature Communications 2016, doi:10.1038/ncomms10356)。
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