研究成果の概要 |
制御性T細胞(Treg)におけるCD2刺激の効果について検討した. CD2への単独刺激には, リガンドであるCD48の細胞外ドメインとマウスIgG-Fcとの融合タンパクを用いた. TregへのCD2刺激は, Tregのマスター制御因子Foxp3の発現を上昇させたが, TCR刺激よりもアポトーシス因子Bimの発現を低下させた. CD2刺激によるFoxp3発現上昇は, IL-2に部分的に依存し, TCR刺激との共刺激による相乗効果を認めた. TGF-β存在下のナイーブT細胞におけるCD2からのPI3K/AKTとJAK/STATシグナルにより, 抑制機能を有するTregが誘導されることを見出した.
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