がん医療に携わる医師の患者への悪い知らせを伝える際の情動的共感反応を評価し、コミュニケーション技術学習プログラム(CST)による変容可能性を検討することを目的として、模擬患者が情動表出中の電気生理反応と情動的、認知的共感の関連を検討した結果、皮膚コンダクタンス水準と情動的共感の関連が示唆された。さらにCST参加前後の情動的、認知的共感を比較した結果、これまで示されている行動的共感を改善する効果に加え、情動的共感と認知的共感が変容することが示された。この効果は、参加者である医師の経験年数と関連する可能性が示唆された。
|