VEGF-A165 (血管新生促進型)とVEGF-A165b (抑制型)は、C-末端側の6アミノ酸残基の配列だけが異なるため、これまでのVEGF-Aタンパク質発現・濃度測定に使用されているN末端側を認識する抗体では、VEGF-Aの血管新生促進型と抑制型の区別が出来ていなかった。本研究の中で、我々はVEGF-A165b特異的ELISA系の構築とVEGF-A165bの分子メカニズムを明らかにした。また、尿中のVEGF-A165b濃度測定結果から、VEGF-A165b濃度の変動が、腎機能障害の進展評価に有用であることを見出した。
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