研究課題
micro-RNA(miRNA)は標的mRNAに結合して翻訳阻害を引き起こす。最近の研究で血液中にmiRNAが安定的に存在することが示された。血清miRNAは安定性があり、侵襲性も低く、高い感度・特異度を有するなどバイオマーカーとして有用な特徴が多くある。実際、この数年間で癌を中心として多くの疾患や病態により変動する有望な血清miRNAが同定された。これら血清miRNAは、早期発見や病態把握について既存のバイオマーカーの成績を上回っており、臨床応用が期待されている。しかしながら、臨床応用が期待されている血清miRNAの生理的変動要因は不明である。そこで、本研究は、一般人を対象にして、臨床応用が期待されている血清miRNA測定し、生理的変動要因(性別、年齢、飲酒、喫煙)を明らかにすることを目的とする。
2: おおむね順調に進展している
癌、循環器疾患などの生活習慣病において、臨床応用が期待されている血清miRNAについて、健康診断受診者を対象に測定した。測定結果と健診データや生活習慣・環境因子などの調査結果をまとめ、データベースを作成している。
引き続き、測定結果と健診データや生活習慣・環境因子などの調査結果をまとめ、データベースを作成する。作成したデータベースを使用して、性別、年齢、体型、肥満度などの身体的特性との関連を明らかにする。飲酒、喫煙、栄養状態、運動歴等の生活習慣との関連を明らかにし、血清miRNAの生理的変動要因を同定する。
研究の都合上、年度末~年度はじめに測定試薬を順次購入したいため、繰越すことになった。
引き続き、試薬を購入して研究を進める。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
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