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2016 年度 実績報告書

痒み伝達機構におけるGPR83の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26860384
研究機関宮崎大学

研究代表者

中山 留美 (直野留美)  宮崎大学, 医学部, 特別研究員 (00609034)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード痒み / 脊髄 / 受容体
研究実績の概要

中枢神経系における遺伝子レベルでの痒みの研究は、数個の遺伝子が同定されているだけで、この分野の研究は初期段階であると言える。そこでこれまで進めてきた痛みの伝達ペプチドの研究より、サブスタンスP(SP)とアミノ酸配列の類似するヘモキニン-1(HK-1)が、HK-1が痒み伝達に寄与するペプチドである可能性が高まってきた。しかし、これまので研究はin vivo系により得られた結果であることから、in vitro系でのより詳細な解析をすすめることで、HK-1が痒み伝達ペプチドであることを明らかにすることが期待できる。
具体的には、HK-1あるいはSPをそれぞれHK-1特異的な受容体を一過性に発現させた細胞へ添加し、細胞への神経ペプチドを添加することにより生じる細胞内のカルシウムイオンの濃度が変動を指標に解析した。また、細胞内のカルシウムイオンの変動が認められると、添加したペプチドが受容体のリガンドであること示すことができることは既知である。
また、対照実験として、SP受容体を発現させた細胞でも、同様の実験を行った。
その結果、HK-1特異的な受容体を発現させた細胞へSPを添加させた後の細胞内カルシウムイオンの変動よりも、HK-1を添加させた方が、細胞内のカルシウムイオンの変動が顕著に確認された。他方、SP受容体発現細胞では、SPを添加した時に得られた細胞内カルシウムイオンの変動がHK-1より顕著であった。
これらの結果より、HK-1特異的な受容体のリガンドはHK-1であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Distribution of Hemokinin-1 in the rat trigeminal ganglion and trigeminal sensory nuclear complex2017

    • 著者名/発表者名
      K. Igawa, H. Funahashi, Y. Miyahara, R. Naono-Nakayama, H. Matsuo, Y. Yamashita, S. Sakoda, T. Nishimori, Y. Ishida
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology

      巻: 79 ページ: 62-69

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.archoralbio.2017.03.004

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] New tachykinin receptor mediates pruricepitive pricessing in the spinal cord2016

    • 著者名/発表者名
      R. Nakayama-Naono, H. Funahashi, Y. Miyahara, T. Nishimori, K. Takamiya
    • 学会等名
      第16回 国際疼痛学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県・横浜市)
    • 年月日
      2016-09-26 – 2016-09-30
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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