研究課題
本研究で提案する超音波画像を用いた腫瘍位置追跡法では、横隔膜と静脈位置で試験したところ、1.54mm程度の精度で行えることが明らかとなった。ただし、この方法は体に対する超音波プローブの位置関係が一定である保証はない、つまりプローブ位置がずれる可能性があるため、正確にそのずれを観測する方法が必要である。昨年度までに、外部カメラを用いて、カメラ座標系とプローブ座標系の統合方法について検討したが、深さ方向の誤差が約2mmと、追跡誤差よりも大きいため、別の方法の検討が必要となった。一方、肝臓がんの炭素線治療において、腫瘍位置を特定し正確に照射するため、腫瘍近傍に刺入された金属マーカやリピオドールを用いることの有効性が治療画像の解析により確認された。これらの成果については論文誌に掲載されている。昨年度は超音波画像を用い、かつ座標系の統合にマーカ(金属マーカやリピオドール)を用いる方法について検討したが、実現には至っていない。今後この方法の実現に向けて進めて行く予定である。
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