高線量率小線源治療は手作業の工程が多いため,ヒューマンエラーによる事故が発生しやすい.特に,治療装置とアプリケータを接続する際には注意が必要である.本研究では,接続間違いを検知するためのシステムを作成した.このシステムは,リング型の磁石,ホール素子とソフトウェアから構成される.磁石から発生する磁界は,チェックケーブルの走行によって乱れるため,その磁界の変化をホール素子で検知する.チェックケーブル位置の同定精度はホール素子との距離に依存し,距離が離れる程低下した.小線源治療の安全性を向上させるための装置を考案した.このシステムは,治療装置とアプリケータの接続間違いを感知出来る可能性がある.
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