肺がんや肝臓がんは呼吸により位置や形状が変化する。がんの放射線治療において、臓器が動くことにより投与される放射線の分布が悪化する事がある。本研究では呼吸性移動を伴う臓器に放射線治療を行う際に投与される線量分布を予測するシステムを開発した。まずMRIのシネ画像から腫瘍の3次元的な動きを解析する手法を開発した。次に、その動く臓器を追いかけて放射線を照射する追尾照射の精度を計測するシステムを開発した。さらに、腫瘍の動きと放射線照射の両方が時間とともに変化する場合に起こる影響を解析する方法を開発した。これらにより、臨床で用いられる手法で精度良く放射線を照射できるか予測することが可能になった。
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