インターネットアディクション(Internet addiction)に関する尺度は数多く開発されているが、日本においては、1998年に提唱された尺度が主に利用されており、臨床家や研究者が、妥当性の高い診断や研究成果の発信を続けるには問題の多い状況であった。本研究では、依存症に精通した精神医学、心理学の専門家と公衆衛生・疫学の専門家が協働し、計量書誌学的手法を用いて、既存の主要なスクリーニングテスト項目を探索的に検討し、インターネットアディクションの概念を整理・統合して、18項目からなるインターネットアディクション新尺度を作成するとともに、この尺度の妥当性を検証した。
|