世界的に肥満人口は増加し、全人口の約半数が肥満ないし過体重であることがWHOより報告されている。特に日本人は高度肥満に到達する前から耐糖能異常等の疾患を発症していることから、早期に肥満を予防するためのバイオマーカーが求められている。そこで本研究では山形県鶴岡市に居住する地域在住者のメタボロームプロファイリングを行い、肥満に関連するアミノ酸代謝を中心とする中心炭素代謝を含む、尿中75物質、血漿77物質を網羅的に測定した。 尿、血漿ともに肥満による代謝の違いが明らかになり、予防に役立つバイオマーカー候補を示すことができ、肥満に関連するバイオマーカーとして、メタボロミクスが有用であることが示された。
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