胆嚢がんの予後に遺伝的要因が関与していると考え、我々は生存期間に関連するSNPの同定を試みた。チリ胆嚢がん患者96例を対象にCancer SNP Panel (Illumina Inc.)を用いて1,421 SNPを網羅的に解析し、疾患特異的生存率に関与するSNPをスクリーニングした。その結果、6個の生存期間に有意差を有するSNPが同定され、これらリスクSNPの保有数は有意に癌特異的生存期間と関連していた(P=3.05×10-10)。また、年齢、ステージを共変量とした多変量Cox回帰分析においても、リスクSNPの保有数は独立した予後予測因子であることが示された(P=2.26×10-8)。
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