65歳以上の地域在住高齢者を対象とした調査より、笑いの頻度がうつ傾向や日常生活動作(ADL)と関連があること、笑いの頻度が低い人や主観的健康度が低い人の方が、その後基本的ADLの低下がみられやすいことが示された。 また、地域在住高齢者に対する笑いを取り入れた健康教室(笑いヨガを中心とし、落語鑑賞などを組み合わせたもの)の結果、健康教室参加群ではコントロール群に比べて、参加期間の前後で糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cの値が低下していた。さらにポジティブ感情や睡眠時間についても教室参加群で増加がみられ、笑いを用いた健康教室の心身の健康に対する効果が示唆された。
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