研究成果の概要 |
吸入性粉塵中のインジウム個人曝露濃度(In-E,μg/m3)と生物学的モニタリング指標である血清インジウム濃度(In-S,μg/L)の関係を検討するため、11事業所39名の作業者の協力を得た。対象者は、職種ごとに高温溶解作業(n=7)、ITO 研削作業(n=6)、その他(n=26)と3群に分けた。 In-EとIn-Sの範囲は、0.039-24.0と0.1-8.50であった。職種ごとの単相関係数は、高温溶解作業、研削作業、その他で、0.489, 0.812と 0.163であった。職種ごとの異なる結果は、曝露するインジウム化合物の化学形態によりIn-S濃度が異なる可能性を示唆していると考えられた。
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