陰電化膜およびPVR-MBの併用により、PVを約5000倍に濃縮することが可能であった。また、カプシド全領域増幅法を試したところ、目的断片(約4.0 kbp)の良好な増幅がみられ、その後に行ったリアルタイムPCRおよびNGSにおいてもPVを高感度かつ正確に検出可能であった。本手法を用いてPVの存在が疑われるパキスタンの河川水の解析を行った。NGSを用いることにより、増幅された断片中に含まれるPVおよび非PVエンテロウイルスを一括して検出・解析できることに加え、ウイルス同士のリコンビネーション等も検討可能であった。環境サーベイランスにおける本手法の有用性が強く示唆された。
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