年々複雑化する救急医療の中で、Quality Indicator(質指標)として、診療時間をプロセス指標として評価する方法が用いられ始めた。申請者らは救急におけるpatients flowを時間軸でとらえ、救急医療の質の評価に用いる方法を考えた。 本研究は一年間に単施設に救急車で搬送された成人患者を対象とした前向き観察研究である。この研究によりスタッフは救急における時間因子の重要視し、効率的な仕事の方法を考慮するようになった。一方で忙しい救急外来の中で時間因子を記録、コントロールしていく困難さも発見できた。我々はアウトカム重視の医学の中で救急医学はプロセス学である考え方を広げることができた。
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