研究課題/領域番号 |
26860455
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松居 宏樹 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70608794)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 医師専門性 / 医療アウトカム / キャリア |
研究実績の概要 |
本研究では、病院に所属する医師を対象とした中規模なweb コンピュータ支援型自記式調査を実施し,社会経済的背景や,職業満足度等の医師の個人特性情報を伴ったコホートデータを作成し,それらの因子が医師の勤務地選択や,専門性選択,病院診療所などの職場選択,アカデミックキャリアの選択,リタイア等の,医師のキャリア選択に与える影響を定量的に評価し,国内における医師の分布や,専門間の偏りが生じているメカニズムを明らかにし,国内の医療政策の向上に貢献すること,そして,国外に日本の医師キャリア選択過程を明らかにすることで,国外の医療制度設計に資する事を目的としている。 本年度は、既存の大規模医師コホートデータである医師・薬剤師・歯科医師調査データを用い、脳外科専門医・脳血管専門医・神経内科専門医(Neurologist) が所属する医療機関の特性を明らかにした。さらに、当該研究では、種々のリスク調整手法を用いNeurologist が脳梗塞症例の30日死亡率に与える影響を検証し、Neurologist の人員配置が脳梗塞症例の30日死亡率を低減させることを明らかにした。研究の結果は、第26回日本疫学会学術総会 にて報告し、現在国際誌に投稿中である。 上記の結果は、疾患のアウトカムに専門性を有する医師の存在が影響することを示している。今後、専門性を有する医師にフォーカスを当て、キャリア選択に影響を与える因子を同定していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた調査対象との最終合意は得られなかったものの、他のデータソースを用いてアウトプットを出している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、既存調査パネルへの調査依頼などを行い専門性を有する医師のキャリア形成過程とそれに影響を与える因子の同定を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた対象集団へのアンケートが最終合意に至らなかったため、有料の既存医師パネルへのアンケートを実施予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
有料の既存医師パネルへのアンケートを実施予定である。
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