本研究では,二つの段階で研究を行った。まず、既存の医師コホートと大規模な疫学データを突合し、医師のキャリア選択の一つである専門医取得が診療アウトカムに与える影響を検証した。次に、既存の医師コホートに対しWeb調査を実施し社会経済的背景や,職業満足度等の医師の個人特性情報に関するアンケートを実施しそれらの因子が専門医取得等の医師のキャリア選択に与える影響を定量的に評価し,専門間の偏りが生じているメカニズムを明らかにし,国内の医療政策の向上に貢献すること,そして,国外に日本の医師キャリア選択過程を明らかにすることで,国外の医療制度設計に資する事を目的とし研究を実施した。
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