近年、CT撮影による死後画像診断(Ai; Autopsy Imaging)は、遺体を損壊せずに内部情報を獲得できる手段として、死因究明への期待が大きい。 本研究においては、CT画像情報から獲得される3次元的な表面情報および内部情報の効率的な抽出法と、個人特定につながる情報活用について考究した。CT情報から得られる内部事象と口腔内スキャナー等から獲得した表面情報を同一画面上で展開するソフトの開発に至った。金属の障害陰影の影響を回避し、口腔内形態の復元と、その顎骨内に含まれる埋伏歯や根の形態を含めた詳細な歯科所見を同一画面上に同時展開することを可能にした。
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