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2014 年度 実施状況報告書

緩和ケア情報システム(PCIS)を用いたがん登録システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26860473
研究機関東京大学

研究代表者

大熊 加恵  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00631136)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード緩和ケア情報システム / がん登録
研究実績の概要

平成26年度では、緩和ケア情報システム(Palliative Care Information System; PCIS)の情報とがん登録内容の共通事項の調査と予後予測に関連する因子の検討を行った。
(1) PCISの情報とがん登録内容の共通事項の調査
当施設で日常緩和ケア診療に既に利用している情報、即ち患者の原疾患、病変部位(遠隔転移の有無、その部位)、担当科(緩和ケアチームへの紹介元)、今までの治療内容、今後の治療方針、症状(身体的症状、精神的症状)、使用薬剤、合併症、在宅環境、家族環境などの項目からなるPCIS情報と、がん登録で必要な項目を比較検討し、がん登録で必要な情報がPCISに全て含まれているかを確認した。その結果、診断情報としては、診断時の住所、来院経路、腫瘍情報については、TNM分類、組織診断名などについてはPCISでは情報が不十分であることがわかった。
(2) 予後予測に関連する因子の検討
当施設において緩和ケアチームが実際に介入を行った症例データから、予後と関連のある因子抽出を開始した。具体的には、緩和ケアチーム介入時の臨床データの中から、それぞれの疾患別に予後と関連のあると予測される項目(BMI;Body mass index、全身状態、腹水の有無、経口摂取の割合、浮腫の有無、酸素吸入の有無、血液データなど)と実際の予後を比較検討することで、疾患ごとの予後関連因子を検討するものである。現時点では、胃がんについては予後関連因子について解析が終了している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度の研究予定であった、PCISの情報とがん登録における必須項目についての比較検討を行うことができた。また、各種がんにおける予後因子についての解析も開始できている状況である。これらの結果をもとに、平成27年度の研究に着手できる見込みである。

今後の研究の推進方策

今後は、実際にPCISを変更・改善させることにより、がん登録システムが構築するための試作を完成させ、それを実臨床でしようできるか試してみる予定である。試作完成のためには、引き続き周囲の先生方による研究協力を仰ぎ、指導頂く予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] タブレット端末を用いた緩和ケア情報システムの構築2015

    • 著者名/発表者名
      大熊加惠
    • 学会等名
      第20回日本緩和医療学会学術大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2015-06-18 – 2015-06-20

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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