終末期の話し合い(End-of-Life (EOL) discussion)は「終末期の治療の目標や過ごし方に関する話し合い」の事を指し、終末期のがん患者に適切な治療を提供していくために非常に重要である。本研究は、がん患者の遺族に対する全国的な質問紙調査を行い、EOL discussionの実態と、患者・遺族に対するその影響を調査した。結果は、80.6%がEOL discussionを持ったと報告し、EOL discussionを持っていたほうが、患者の「望ましい死の達成」「終末期に受けたケアの質」が有意に高く、遺族のうつ・複雑悲嘆の合併も有意に少なかった。
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