抗加齢ドック受診者を対象として大腿筋断面積の計測、認知機能評価、血液検査、脈波伝播速度、頚動脈エコー、アンケートなど関連因子の情報収集を前年度までに終え、得られた結果のデータ入力を行った。筋断面積やその他の関連因子の関係について解析を行い、関連がみられた項目についてさらに追加で検討を行い、学会発表および論文発表の準備を行った。今回の研究を通して、サルコペニアと動脈硬化リスクの関連について新たな知見が得られ、今後のサルコペニアの予防や動脈硬化の予防について具体的な対策を検討する手がかりとなることが期待される。今後もこの研究で得られた成果をもとに、さらなる発展的研究を進めていく予定であり、今後はサルコペニアからフレイルへ学問的な研究対象の移り変わりが見られていることから、フレイルとの関連に主眼を置きながら各種リスク因子の検索、予防法の確立に寄与するような研究を行っていく。今回得られた知見は今後の研究の重要な基盤となることから知見を広く公表していきたい。
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