慢性心理的ストレスによって、十二指腸のグリア細胞由来神経栄養因子(glial cell line-derived neurotrophic factor; GDNF)の発現が変化、上皮バリア機能に関与するとの仮説を検証した。方法としてマウスに水回避ストレス負荷を行い、GDNF蛋白発現量、細胞間接着分子mRNA発現量等を解析した。その結果、慢性ストレス環境下ではGDNF発現量がストレス負荷時間依存的に有意に抑制され、接着結合の構成分子の一つであるE-cadherinを介して上皮バリア機能に影響を与え得る可能性が示唆された。
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