膵の発癌過程で異常高発現する反復配列RNAによる細胞恒常性破綻の分子機構の解明

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26860492
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 岸川 孝弘 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (00724171)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: ノンコーディングRNA / 膵がん

研究成果の概要

我々はこれまでゲノム上のジャンク領域と考えられてきた反復配列領域の中で、膵癌組織で異常高発現している反復配列RNAについて検討を加え、発癌における重要な分子生物学的意義を解明した。マウスの反復配列RNAは発癌過程早期の良性腫瘍の段階から高発現しており、良性腫瘍由来の細胞に反復配列RNAを過剰発現させると細胞のDNA修復機能が低下し、ランダムな突然変異率が上昇して易発癌性を高めるという、いわゆる「細胞内変異原」としての機能を持つことを報告した。

自由記述の分野

消化器内科