肝線維症の病態進展に伴うタンパク質架橋酵素(TG)による架橋反応の存在と基質の機能解明を目指し、肝線維化動物モデルを用いて評価した。蛍光活性染色法により、線維化肝でのTG1およびTG2の活性に対する組織分布を明らかにし、細胞種の特定を行った。また、線維化を誘導した肝組織抽出液とビオチン標識した各TGアイソザイム選択的な基質ペプチドを反応させ、アビジン精製後にトリプシン消化を行い、質量分析を用いて解析した結果、CK18が線維化の進行に伴い架橋される新規基質タンパク質であることを見出した。さらに、CK18はTG1/TG2活性と一部共局在することも明らかにした。
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