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2014 年度 実施状況報告書

肝免疫の恒常性維持と破綻に及ぼす腸内環境因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 26860507
研究機関岡山大学

研究代表者

恩地 正浩  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (20727391)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード自然免疫 / 腸内細菌叢 / 肝臓
研究実績の概要

肝臓は門脈を介して腸管から吸収された外来抗原に常に暴露され,自然免疫が活性化しているにもかかわらず,免疫寛容が働いている特殊な臓器である.本研究の目的は,肝免疫寛容や肝炎症に影響をあたえる腸内環境の役割について,分子レベルで解明することである.

肝臓において,自然免疫応答と抗原提示などにより獲得免疫の活性化を司る肝樹状細胞 (conventional dendritic cells (cDCS) and plasmacytoid dendritic cells (pDCs) ) では,CD80,86, MHC classIIの細胞表面での発現量が低下していることがフローサイトメトリーにて証明された.同様にclassical monocyteやinflammatory monocyteにおいても,CD80,CD86, MHC classIIの発現が弱かった.

既知の肝炎症モデルマウスを準備した.これから,腸内細菌叢と腸管から門脈を通って流入する物質に着目し,詳細な検討をすすめる予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

自然免疫担当細胞における免疫寛容が働いていることを分子レベルで確認した.肝炎症モデルマウスにおける腸内細菌叢と門脈より流入する物質の検討を今後行っていく予定である.

今後の研究の推進方策

腸内細菌叢の変化をメタゲノムに手解析し,門脈に流入する物質をメタボローム解析にて検討し,相互の関係,および肝臓の自然免疫担当細胞への影響を検討する.

次年度使用額が生じた理由

初年度に行う予定であったメタボローム解析が,マウスの準備に時間を要し,次年度となったためである.

次年度使用額の使用計画

繰り越し分は予定通り,メタボローム解析や腸内細菌叢の解析に使用する予定である.

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公開日: 2016-06-01  

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