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2014 年度 実施状況報告書

非アルコール性脂肪肝炎におけるPARVB遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 26860516
研究機関横浜市立大学

研究代表者

馬渡 弘典  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00600206)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード非アルコール性脂肪肝炎
研究実績の概要

NASHにおけるGWAS解析は我々のグループも含めPNPLA3(Patatin-like phospholipase domain-containing 3 gene)の相関を支持する報告が多くなされおりコンセンサスが得られている。しかしながらPNPLA3の変異に関してはその遺伝子機能がいまだ不詳であるという大きな問題点があり真のリスクアリルは連鎖不均衡の関係にある別の遺伝子ではとの可能性も示唆される。最近我々は多数例による詳細なGWAS解析からPNPLA3以外の新規の疾患感受性遺伝子SAMM50とPARVB(parvin, β)を同定した。さらに次世代シーケンサーを用いてTargeted resequencingを行いfine mappingをしたところPARVBは肝細胞のバルーニングやNASスコア―と強い相関を認めた。今回の研究では我々が最近同定したPARVB遺伝子の機能解析を行いNASH発症の機序解明に迫ることを目的とする。平成26年度はすでにGWASでリスクアリルの状況を調べた各種線維化ステージのNASH患者の肝生検および単純性脂肪肝(NAFL)患者の肝生検、健常者やC型肝炎患者の肝生検組織におけるPARVB遺伝子発現をリアルタイムPCRで解析した検討により本遺伝子発現の高低と疾患重症度等の臨床パラメーターとの検討を行った。本検討からリスクアリルを有する患者でのPARVB発現が高いことが同定された。これは新規性の高い発見である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

培養細胞での検討が遅れたため、全体的にやや遅れは生じている。
しかし、これまで条件検討などの設定に非常に苦労してきたが、ようやくその点が解決されてきた。今後は次のステップに進むべく精力的に研究を推進していく予定である。

今後の研究の推進方策

今回新たに発見した知見をもとに今後はその知見の真偽の確認を確実かつ精力的に行う予定である。
患者組織でのエピジェネティックな検討が非常に重要である。また培養細胞での検討も行いたい。

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公開日: 2016-06-01  

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