研究成果の概要 |
肝細胞癌との関係が報告されている4つの遺伝子多型 (MICA, DEPDC5, HCP5, PNPLA3)を717例のC型慢性肝疾患例について解析した. 唯一MICAminor型を非発癌C型肝疾患例に比較してC型肝癌症例に多数検出した (p = 0.0185)。またMICA遺伝子多型は血液中のsoluble MICAタンパク量と相関していた.さらにサブグループについてMICA遺伝子多型の頻度を調べた結果,70歳以上の高齢者や血小板数低値のグループにおいてより顕著に肝癌発症例でのminor多型を多く認めた.以上よりC型慢性肝疾患例おける肝発癌にMICA遺伝子多型が関与していることを明らかにした.
|