肝細胞癌は、様々な治療法があるにもかかわらず5年生存率は23%と非常に難治性の癌である。進行期肝細胞癌患者では末梢血において、M2b単球が優位に認められ、そのM2b単球は、肝細胞癌の増殖を抑制することができなかった。M2b単球の性状維持にCCL1が必要であることから、CCL1 antisense oligodeoxynucleotideによる遺伝子治療を行うと抗腫瘍免疫を持つM1単球を導くことが可能となった。以上のことから進行期肝細胞癌患者に対してCCL1を目標とした遺伝子治療が可能である可能性がある。
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