DNAウイルスであるB型肝炎ウイルス(HBV)とRNAウイルスであるC型肝炎ウイルス(HCV)では、感染初期のウイルス認識機構が異なっている。本研究では、感染初期に重要な分子群の遺伝子多型について検討を行った。近年、HBVの感染レセプターとして見出されたNTCPの機能的アミノ酸変異S267Fを解析したところ、日本人では稀であり、感染成立や病態進展における重要性を示唆する結果は得られなかった。また、HCVセンサーとして知られるRIG-Iの発現量調節性SNPについて解析した結果、HBVセンサーとしても機能する可能性が示唆された。
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