本研究は、これまでに申請者がES/iPS細胞に対して心筋分化促進効果を示したCDC1を、心疾患に対する治療薬として最適化し、心臓組織自己再生治療法の開発を目的とする。研究期間内に、CDC1に対する1)類縁体の合成展開による最適化、2)相加・相乗効果を及ぼす化合物の探索、3)生体吸収性ゼラチンハイドロゲルの開発を試みた。CDC1と同等の活性を示すいくつかの類縁体を同定した。相加・相乗効果を及ぼす新たな化合物の同定には至らなかったが、偶然にもCDC1とは異なる有望な化合物を同定した。さらにゼラチンハイドロゲルを用いて治療薬としての最適化を検討している。
|