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2015 年度 実績報告書

心房中隔欠損症に合併した心房細動における不整脈基質の解明及び包括的治療戦略の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26860562
研究機関岡山大学

研究代表者

中川 晃志  岡山大学, 大学病院, 助教 (70726132)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード心房中隔欠損症 / 心房細動 / カテーテルアブレーション
研究実績の概要

【心房中隔欠損症に合併した心房細動における不整脈基質の解明および再発抑制を目的としたカテーテルアブレーションの有用性】
上記研究において計52名を対象とした。心房中隔欠損症(ASD)のカテーテル治療前に発作性または持続性心房細動(AF)に対するカテーテルアブレーション(RFCA)が施行された群(RFCA群, 35例, 平均年齢 60 ± 12才)と受けていない群(no-RFCA群,17例, 平均年齢 67 ± 12才)においてASDカテーテル閉鎖術後のAF再発を比較した。平均観察期間はRFCA群, no-RFCA群でそれぞれ 27 ± 25ヶ月、37 ± 21ヶ月(統計学的有意差なし)であった。観察期間におけるAFの再発はRFCA群、no-RFCA群でそれぞれ3例(9%)、10例(59%)であり、有意にRFCA群においてASDカテーテル閉鎖後のAF再発が少ない結果であった(P<0.001)。ASDにおいてもRFCAがAF抑制に有用である可能性が示唆された。
またサブスタディとしてASD患者におけるAFのRFCA前後での欠損孔の最大径の変化について研究を行った(対象は連続13例)。AFに対するRFCA前後のASDは経食道心エコーを用いて評価した。結果は、RFCA後の平均観察期間は5.0 ± 1.4ヶ月においてASDの最大径は、RFCA前 21.6 ± 6.6 mm に対し、RFCA後 19.2 ± 5.1 mmと有意に縮小していた(p<0.01)。欠損孔の縮小はASDカテーテル閉鎖術を施行する上で手技上有利となりうる事象でありAFに対するRFCAの臨床的有用性がさらに示唆される結果であった。
これらの研究については現在論文執筆中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Shrinkage of defect size after the catheter ablation for atrial fibrillation in patients with unclosed atrial septal defect2015

    • 著者名/発表者名
      中川晃志
    • 学会等名
      European Society of Cardiology (ESC) 2015
    • 発表場所
      Excel London Exhibition and Convention Centre (London UK)
    • 年月日
      2015-08-29 – 2015-09-02
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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