研究課題
動脈圧反射による血圧制御の動的特性解析:動脈圧反射は、頸動脈洞内圧の変化を延髄の血管運動中枢が自律神経活動を介して心臓特性(心拍数、収縮力)および血管特性(血管抵抗、負荷血液量)を変化させて血圧を安定化している。頸動脈洞分離犬に白色雑音法を用いて頸動脈洞内圧からこれらの各機械特性への伝達関数を評価した。得られた伝達関数を心室-血管カップリングおよび循環平衡理論を基にしたシミュレーションに組み込み、動脈圧反射による血圧制御は血管特性ではなく主に血管特性が寄与していることを明らかにした。②容量負荷に対する動脈圧反射の容量緩衝効果:頸動脈洞分離犬の頸動脈洞内圧をサーボポンプを用いて一定とした動脈圧反射不全モデル、頸動脈洞内圧を瞬時体血圧と一致させた正常動脈圧反射モデルを用いた。正常動脈圧反射モデルと比較して動脈圧反射不全モデルでは、容量負荷に対して著明な左房圧上昇をきたし肺うっ血を生じることを明らかにした。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
Am J Physiol Heart Circ Physiol
巻: 308 ページ: H49-H58
10.1152/ajpheart.00552.2014.